連載第5回
お悩みをうかがって実践編~ゆるめる
連載第1回~4回まで、
ご自身の「からだの声をきく」ということの基本として……
ご自分のからだの現在地を知り
大切な3つのステップを知り
呼吸の大切さを知り
……と、進んできました。
今回と次回2回にわたって
読者さまよりいただいた実際のお悩みをもとに
現在地確認~3ステップ実践~呼吸を観察しながら~
という、いわば「実践編」をお届けします。
こぐま座くん
「たえさん、実際のお悩みが届きましたよ!
どうやってからだの声をきいていくのか、どうやって3つのステップを実践するのか、具体的に教えてくれる?」
たえさん
「お悩みを共有していただいた読者さま、ありがとうございます!
こぐま座くんも一緒に、早速からだの声をきいていきましょう」
お悩み「左の肩が痛い」54歳女性
以前左手の中指がピキッとつったような感じがあって
そのあと左肩があがらなくなった。
服を着るときに痛い。
後ろにまわせない。
左肩はあげると途中で痛い。
右肩は上まで上がるけど、この前ちょっと「ピキッ」と予兆みたいのがあった。
夜眠りに入ることが難しい、眠りが浅いことも自覚している。
寝てもドキドキ。昼間もドキドキ動悸がある。
夜、寝つくことができても朝4時頃起きてしまう。
病院で検査したけど「更年期」と言われた。
2〜3年前からこんな感じ。
考え事して興奮したりするとドキドキがある
呼吸は止めていることが多い気がする。吸いすぎる。
よいことでも悪いことでも考え始めると吸いすぎて止めてる。
作業中止めているようなことは無いように思う。
生活スタイルは、ほぼ家の中と自宅近辺に居ることが多い。
仕事は在宅でPC作業。何時間も同じ姿勢を続ける。
その際右手はマウス、左腕ほぼ動かさず肩が固まる。
両腕とも前に出して固まっている
カバンはいつも右肩にかける。
姿勢については、首が前に出ていることは自覚してます。
視力はもともと近眼。
老眼がある。
老眼鏡かけてモノを見た後すごく疲れる。
現在地の確認
ご自分の写真を確認してみて、読者さまのご感想
「くびの位置がおかしい。まっすぐ立ったはずなのに左肩が前に出ている!
くびに張りがあるのは自覚しています」
たえさんが写真を拝見したうえでの現在地確認は……
「上半身が左に流れていて
背骨が湾曲していることが予想される
写真の腕や手の甲の向きから
右肩が後ろ、左肩が前に出られているように
下半身に対して
上半身が左に流れて、右側に回旋されて
ねじれているようにお見受けします。
また、
下半身は比較的まっすぐ立たれているようですが
上半身が左に流れている分
首や頭が右に傾いて
全身のバランスを取られていますね。
私たちのからだは優秀だからゆえに
あちこちでバランスを取っているんですよね。
日常的に
長時間のPC作業で腕を前に出していること、
いつも右肩にかばんをかけることなど
動作の癖が、今回の写真に現れていますね。
ずっと同じ姿勢で、お仕事や生活、頑張ってきたのですね。
その積み重ねが「違和感」や「痛み」という形でからだからのSOSとして表れたのかも。
今回こうしてからだの声を聞いてもらって良かったです。
この気づきが最初のいっぽ。
ご自身の癖に気づけると、
『あっ、またこの姿勢とっていたかも』
なんて修正するチャンスがやってきますので
このタイミングを上手く利用していきましょう」
こぐま座くん
「なるほど~
こうやって『からだの現在地』をみてみるんだね。
『からだの声をきく』ことで癖に気付くだけでも、確かにチャンスかもしれない」
たえさん
「そう。このチャンスを活かしていきましょう~
では具体的に実践できるようお伝えしていきますね。
まずは……
首肩、腕が気になるかもしれませんが
呼吸や睡眠の状態、自律神経についても不調が伺えることからも
推測ではありますが、
わたしは、首肩腕よりも、背骨と骨盤の方がとても気になりました。
自分のからだという土台の骨組みを担う「背骨と骨盤」
つまり、からだという優秀な構造物の縦軸と横軸。
今回は中でも「背骨」のほうからアプローチされるのをオススメします。
腕が上がらないのに、背骨?
と、遠回りに思われるかもしれませんが
からだの中心軸である背骨、そして付随している肋骨を
左右の傾き、捩れを緩め、解いて
ととのえて、呼吸が入っていくと…
立体感のある肋骨に戻り
その上に乗っている肩甲骨は
スムーズに動きやすくなります」
こぐま座くん
「いよいよ『自分自身のからだを自分自身で立て直す3つのステップ』のステップ1。
『ゆるめる』を具体的に教わっていきますよ。
その前に大切なことをお伝えします!
・治療行為ではありません
・病気や怪我への診断ではなく、お年頃女性のからだのおつかれ、日常動作の不具合に関する『ご提案』です
・効果には個人差があります
・痛みや不快感が出るようでしたら、からだの声を聞いてやめましょう。
出来る範囲、心地よい範囲で。時にはやめる勇気も持ちます。
ご自身のからだの声を聞きながら、ご自身のからだに従って無理せず行ってみてくださいね。
また、痛みや不快感が強いかたはこのご提案は行わず、必ず病院へ行き医師の診察をうけてくださいね。
それではステップ1『ゆるめる』を、たえさんから教わりましょう~」
ステップの実践
ステップ1「ゆるめる」背骨・肋骨まわり
だらーーーんが大切。呼吸にかかわる内側の筋肉もゆるめたい♡
①クッションや枕、丸めた毛布等を体側に置き、ゴロンと横向きになる。
骨盤は床に対して垂直になるようにしましょう。
②頭の下には腕枕や、枕を入れて首や顎に力が入らないようにサポートする。
あとはからだの力を抜いて、クッションや枕の湾曲に合わせて
だらーーーんと寄りかかったまま1分自然呼吸。
③慣れてきたら、腕枕を外して床に頭を預けてみましょう。
④同じ姿勢から(両足はそのまま)胸の中心を床の方に向けて1分。
⑤胸を天井の方に向けて1分。からだをゆるめて無意識下の呼吸が深まるようにします。
*気持ち悪くなるようだったら…
クッションや枕の高さを低くしたり、滑らかなカーブにしていきましょう。
*クッションの高さ、柔らかさなどは自分にとって
気持ち良いものを選択して下さい。
*呼吸がスムーズに繰り返すことができているか、注意を向けてみましょう。
呼吸は羅針盤です。『呼吸が苦しくなるまで頑張りすぎない』という約束を守って行ってみてください。
今回は
・からだの現在地確認
・自分自身で自分自身のからだをととのえるステップ1『ゆるめる』
の実践編をお伝えしました。
からだの声をききながら、呼吸を観察しながら、ご自分のペースでここちよく『ゆるめる』ことを試してみてくださいね。
2026年6月18日公開予定の次回は
大切な3つのステップのあとふたつ。
ステップ2「ととのえる」
ステップ3「つなげる」
をお伝えします。
無理を承知で、からだの悲鳴を聞かないで頑張ってきた読者さまも多いかもしれません。
もちろん筆者もそうです。いろいろ不具合が出ています。
ぜひ皆さまの、からだについてのお悩みや、この連載についてのご希望、ここまでのご感想など、お聞かせいただけると嬉しいです。
・病院に行っても何でもないと言われたんだけど、〇〇が痛い
・背中がめちゃくちゃ張っているけれど、リセット方法がわからない
・現在地の確認で、どうやら右肩が前に出ちゃってるみたい
・つなげるって、どういう意味?
・呼吸に興味がある!
・ぜひ実際にワークショップで教えてよ
……などなど。
お問合せよりお気軽にご連絡ください。インスタからでもいいですよ!
このWEBマガジンの連載でお応えできる内容については、編集部よりご連絡差し上げて具体的にお話をうかがいたいと考えておりますので、ぜひご返信先のアドレスなどご記載ください。
本当にお気軽にどうぞ。
(掲載にあたって個人情報等はわからないように記載しますのでご安心ください)
皆さまからのお悩みやご希望に沿うよう、この連載の構成をしていきます。
実際にお会いできるワークショップなども開催して、たえさんから具体的に教えていただく機会もつくりたいなと考えています。
そして、たえさんがおっしゃるには
『実践して覚えることができれば、思ってもみなかった効果も期待できると思うよ』
とのことですので、なるべくWEBマガジンのこの連載でも、ご一緒に実践できるような伝えかたをしていきたいなと考えています。
からだ本来の機能や全体性を取り戻しこころとからだを一致させ、
ここちよくめぐるからだを目覚めさせてみませんか。
ご連絡お待ちしております。