からだの声をききたくて

 
こぐま座くんとテント


連載第2回
からだの現在地を知りたくて

 


とても静かな、でも確かな「からだからの声」をきいて
自分自身で自分自身のからだをととのえることができるようになる。
なれるかな? なれるといいな。
そんな気持ちで、
こぐま座くんからボディワークの専門家である「たえさん」へお声掛けし、
からだの声をきくこの旅の取材が始まりました。
先週、連載第1回からだの声を聞く旅路への準備で宿題が出ていたのを、
皆さんおぼえていらっしゃいますか?
 
 

自分自身のからだの『現在地』を確認しよう

 
①壁に沿って背中を壁につけて立ち、4点(踵・お尻・肩甲骨・後頭部)が壁につくか確認しよう。
②そのまま壁に近い場所で半歩だけ壁から離れ、いつもの自分の立ち方で自然に立ち
正面から・右から横向き、背面、左から横向き
の4方向からの全身写真を撮ってみよう。
お持ちのかたはスマホスタンドを使ってみたりカメラを三脚に固定するといいかも。
ご家族やパートナーなど、誰かに協力してもらって撮ってみるのもおすすめ。
③撮った写真を参考に、ご自分のからだのイラストを描いてみよう(正面・横向き)。
 
 
ここまでが連載第1回からだの声を聞く旅路への準備で、ご提案した内容でした。
 
確認してみて、何か気づきはありましたか?
ご自分のからだに対して、普段感じていた感覚と近いものがありましたか?
思わぬ発見もあったかもしれませんね。
 
思ったより歪んでる!
まっすぐ立っていたはずなのに右に傾いてる!
首が前に出ちゃっているかも?
ずいぶん腰が反っちゃっているんだなあ。
もしかして手の位置が不自然?
こぐま座くんも足の位置と手の位置、なんだかねじれているみたい⁈
 

たえさん

「私たちのカラダはテントのような構造物なんだよ」

こぐま座くん

「テント? あのロープと骨組と布みたいなのでおうちみたいにして、山や海で使う、あのテント?」

たえさん

「そう。あのテント」
 
テントの絵

 
地面に対して安定した骨組みが組まれたところに生地が張られている
キャンプで使うあのテントのことです。
大黒柱の傾きや骨組みの接続の甘さがあると、テント自体が傾いてしまったり
その上を覆う生地の張力に偏りがあればねじれたりよれたり
空気がしっかり入っていかなければしわができたり。
実は、わたしたちのからだも、このテントのような構造物なのです。 
 
自分自身のテントの傾きやねじれを見つけてみる。
いまご自身の構造がどうなっているのか『現在地』の確認はとても大切なことなのです。
 
 

からだの『現在地』を、もっと具体的に確認

 
前回ご準備頂いた②全身の写真や③イラストを元に
 
④全身を眺めてみて、
縮んでいると感じる箇所や、
逆に、引っ張られていると感じる箇所に
丸印や色を付けて『しるし』をつけてみましょう。
 
『しるし』をつけた箇所は
ご自身の体感としても
縮みやすい、張りやすい等、感じられたりしますか?
 
見た目にはそんなに傾いたりねじれたりしていると思えない箇所でも
ここ縮みやすいんだよね
ここはいつも張っているの
などの体感がある箇所へ『しるし』をつけていきましょう。
 

からだのゆがみ

ご自身の写真とイラストの、張っていると感じる箇所、縮んでいると感じる箇所にしるしをつけてみてね。
ほかにも気づいたことがあったら書き記しておこう。


 
 
自分自身の『現在地』を客観視することはできましたか?
何か気づいたことがあれば、書き記してみましょう。
『現在地』を知ることが、この旅路の大きな大きないっぽ目です。
これが、今後の旅路の地図となるのです。
 
生活のために無理を承知で押し通している
PCモニタを見すぎ
マウス持ちすぎ
赤ちゃん抱っこし過ぎ
かばん重たすぎ
などの習慣で、
「わかっているけれど無理してる」
という
歪みや違和感が出てしまう箇所、
既に不調を感じているけれど忙しさで後回しにして無視している箇所は
その、思い当たる生活習慣のとおりに
歪んだり引っ張られたり縮んだりしているかもしれません。
現在のからだが発してくれている
大きな、とても大切な声です。
せっかくの機会なので今日だけは後回しにせず
そのからだからの大きな声を、ゆっくり存分に聞いてみてください。
 
そして、
からだの声がとても小さく、歪みや違和感に気づきにくい箇所や
今回写真や絵を客観的に見て
今まで自分自身では気付けていなかったけれど初めて気づいた歪みや違和感のある箇所についても
からだからの静かな、けれども確かな声として、その語りに耳を傾けてみてください。
大きな発見や大切な気づきとなって、日常でも自分自身のからだの使い方を意識できるきっかけになるかもしれません。
 


 
若いころであれば、生理の周期に合わせて勝手に骨盤が開閉してくれたり、昼は自然に閉じたり(しまったり)夜は自然に開いたり(ゆるんだり)、
目を酷使して交感神経のスイッチが入っちゃっても、お風呂に入って翌朝寝坊すれば自然にリセットできていたり。
でも今はリセットすらも難しいと感じる…
皆さんも、そういうことありませんか?
筆者は55歳ですので、変化過渡期のお年頃。
毎朝痛感しています。
 
でも大前提として、当こぐま座ブックスWEBマガジンでは
ご自身のからだの『現在地』を
他の誰かと比べたり
若いころの自分といまの自分を比べるのは
あまり意味のないことだと、考えています。
わたしたちの
心地よさ
美しさ
は、今日「今ここ」にもちゃんとあるし、
不調
不快
も、「今ここ」のわたしたちに寄り添ってくれています。
そんな、ご自分の大切なからだの声を聞くことに意味があると考えています。
 
今日のご自分をニュートラルな視線で眺めて
ご自分で得た違和感や気づきを、
ご自身のからだについての
ひとつの記憶、現在地点として覚えておいていただくことをおすすめします。
今日の記憶(記録)が
これから、このからだの声を聞く旅で
『ご自身のからだに対してどういう語りかけをすると、どういう答えがからだからかえってくるのか』
その対話のスタート地点です。
 
ここが重要なスタート地点。
今日の気づきという大切な地図を片手に、千里の道もいっぽから。
 
次回は
「ご自身のテント構造をご自身で立て直す3ステップ」
を、お届けする予定です。
お楽しみに。