連載第4回
呼吸はわたしの羅針盤
前回は
自分自身で自分自身のからだを立て直す3つのステップである
「ゆるめる」
「ととのえる」
「つなげる」
についての基本を、うかがいました。
こぐま座くんから
「基本はわかったけど、どうやって実践するのかわからないよ」
という質問が出たところで、たえさんから
「その前にとても重要なことをお伝えしたいの。それは『呼吸について』」
という提案があったのでした。
呼吸。
生きている間、必ず繰り返される呼吸。
日常的に行われているので、普段は呼吸のことを忘れて生活しているかたも多いかもしれませんね。
誰しもご自分ひとりひとりのリズム、ペースで常に行われているものなので、つい見逃してしまいがちではありますが、からだやこころのさまざまな状態をすぐ確認することができる呼吸は、わたしたちにとって大切な指標、からだの声をきき、大切な決断を心地よく行っていくための羅針盤と言い換えることができるのです。
こぐま座くん
「呼吸って、吸って吐いての、呼吸?」
たえさん
「そう。呼吸って、1日に2万回から2万5千回も繰り返されているんだよ。
呼吸は生きてゆくためにとても大切。そのうえ、呼吸は誰でもすぐに自分のからだの状態に気づくことができるツール。
こぐま座くんも、呼吸についてこんなことって感じたことない?」
呼吸について
普段の、ご自分の呼吸について観察してみよう。
意識してしまうと不自然になってしまうかたは、何も変えようとせず、ただそのままを観てみてくださいね。日常行っている作業中、例えば仕事でのデスクワーク中や家事を行う際など、ふと気づいたときに感じてみるとよいのかも。
繰り返されるペースはどうですか? 穏やかですか? 早いですか?
呼吸の深さはどうですか? 浅いと感じる? 深いと感じる?
どの部分で呼吸していますか? 胸だけ? お腹でも呼吸している?
じゅうぶんに息を吐き切れていないかんじ
常にちからが入っている
ときどき「はあ~っ」とため息をついている
……などなど。
皆さまいかがでしょう。
たえさん
「どう? 呼吸を観察することはできたかな?」
こぐま座くん
「うん。いまちょっと息を止めちゃってたことに気づいたよ」
たえさん
「素晴らしい気づきだね。苦しくなかった? ふふ…でも、息はなるべく止めないほうがいいね。
頑張ってる時って無意識に息を止めてしまっていたり、余分なちからが入って呼吸が浅くなる状態だったりするんだけど…それが癖になってしまうと、酸素や血液が回らないから、結果…
自律神経が乱れる
血流が悪くなる
睡眠が浅くなる
疲れが抜けない
などの不調が表れ、悪循環をうんでしまう。
逆に言えば
リラックスし穏やかな深い呼吸を繰り返すことによって、からだが変化しはじめるよ。
悪循環をたちきり、不調から回復するには、呼吸はかかせない存在なのです」
たえさんによると
『呼吸は、骨格を整えたからだに命を吹き込むスイッチ』
その呼吸は
随意呼吸(意識的な呼吸)
不随意呼吸(無意識下の呼吸)
にわけることができますが
常に意識しながら呼吸しているなんて、疲れちゃいますよね。
必要なことは
無意識下でも自然にリラックスして深く繰り返される呼吸
だということが言えそうです。
こぐま座くん
「無意識のときの呼吸はさすがに気づけないなあ」
たえさん
「そう、だから
『無意識下の呼吸が自然と深くなる』
そんなからだでありたいんです。
そのために、時には『呼吸の練習』をしたり、
『無意識下の呼吸が自然と深くなることのできるからだ』に整えてくことが近道だし、必須なんだよね。
今後、この連載で、読者の皆さまがご自分でからだを整えていくことができる簡単なエクササイズをご紹介する予定ですが、その際に必ず
『呼吸が苦しくなるまで頑張りすぎないこと』
というルールを守ってみてね。
目的によっては呼吸を止めて行うエクササイズも一部あったりもするけれど、基本は
『呼吸が苦しくなるまで頑張りすぎない』という約束を自分にしてあげてね」
こぐま座くん
「うん、承知しました! 呼吸を止めずに、そして呼吸が苦しくなるまで頑張っちゃったりしないようにする。
余分なちからを抜いて、リラックス、リラックス…」
たえさんから今回うかがったお話。
呼吸についての大切なお話のポイントをまとめてみると……
1. 呼吸は当たり前のように誰もがご自分のリズム、ペースで持っているツール。
2. 呼吸はうそをつかない。からだやこころの状態をいちばん素直に教えてくれるいちばん素直でストレートな、わたしたちの羅針盤
3. 1日に2万回~2万5千回も繰り返す呼吸。その呼吸が浅くからだに行き渡らないと不調があらわれやすくなる。けれど、意識して呼吸を変える練習やからだの環境を整えることができると、からだの状態がよい方向に変わってくるはず。
4. 呼吸はたいせつ。無意識下の呼吸を深くリラックスしたものにするために、時には練習したり、呼吸のためにからだを整えたりしてみよう。
5. その際、必ず『呼吸が苦しくなるまで頑張りすぎない』というルールを守ってね。
……とのことでした。今後具体的な練習法やエクササイズを教わる際の大切な指針となってくるので、ぜひ覚えておいてくださいね。
ここまで
ご自分のからだの現在地を知り
大切な3つのステップを知り
呼吸の大切さを知り
と、進んできました。
次回はいよいよ、実際のお悩みをうかがって、からだの現在地の見方や整え方、呼吸の再インストール法などをご紹介していきます。
無理を承知で、からだの悲鳴を聞かないで頑張ってきた読者さまも多いかもしれません。
もちろん筆者もそうです。いろいろ不具合が出ています。
ぜひ皆さまの、からだについてのお悩みや、この連載についてのご希望、ここまでのご感想など、お聞かせいただけると嬉しいです。
・病院に行っても何でもないと言われたんだけど、〇〇が痛い
・背中がめちゃくちゃ張っているけれど、リセット方法がわからない
・現在地の確認で、どうやら右肩が前に出ちゃってるみたい
・つなげるって、どういう意味?
・呼吸に興味がある!
・ぜひ実際にワークショップで教えてよ
……などなど。
お問合せよりお気軽にご連絡ください。インスタからでもいいですよ!
このWEBマガジンの連載でお応えできる内容については、編集部よりご連絡差し上げて具体的にお話をうかがいたいと考えておりますので、ぜひご返信先のアドレスなどご記載ください。
本当にお気軽にどうぞ。
(掲載にあたって個人情報等はわからないように記載しますのでご安心ください)
皆さまからのお悩みやご希望に沿うよう、この連載の構成をしていきます。
実際にお会いできるワークショップなども開催して、たえさんから具体的に教えていただく機会もつくりたいなと考えています。
そして、たえさんがおっしゃるには
『実践して覚えることができれば、思ってもみなかった効果も期待できると思うよ』
とのことですので、なるべくWEBマガジンのこの連載でも、ご一緒に実践できるような伝えかたをしていきたいなと考えています。
からだ本来の機能や全体性を取り戻しこころとからだを一致させ、
ここちよくめぐるからだを目覚めさせてみませんか。
ご連絡お待ちしております。