東洋医学と
今も昔も女性に備わっている霊性

 

 
連載第4回
 
女性の暮らしと神さまの計らい
 

 

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昔から、女性の暮らしには神と繋がる様々な仕掛けがありました。
女性が家族を、地域を守るとき
そこには神の取り計らいがあります
季節の行事や土地ごとに伝わる風習などがそれです。
 
八百万の神々と深い関わりを持ち続けてきた国、日本
八百万の神々は実に多次元的に、他覚的に
その土地の生命活動をサポートしています。
 
その地方特有の気候、自然的背景、海産物、農産物、水、光、土、生物にいたるまで
その土地を生命の場たらしめる働きかけを絶えず行っているのです。
 
生きとし生けるものすべてが神々の計らいのもと、各自の生涯を全うし、
相互に影響を与え合いながら生きているのです。
 
冒頭で「女性の暮らし」と書きましたが
女性の暮らしで神とのつながりを思うとき、女性が子どもを妊娠し出産する性だということを思うかたも多いのではないでしょうか。
 
源から太極、陰陽が生まれたとき、
男性は陽、女性は陰の特性を与えられました。
女性を「陰」の性質にみるとき、それはいわば「土」のように、蒔かれた種をただ優しく受け入れ、静かに育み成長を見届ける。
 
女性性
受け取る 受容 共感 創造 育む 慈しむ 感情豊か 直観的 委ねる 内へ向かう
 
男性性
与える 牽引する 論理的 行動 決断 実行 外へ向かう
 
 
女性性と男性性とあらためて考えるとき、なぜひとつの完全な球体とも言える陰陽をふたつの性に分離させたのか、その所以は神のみぞ知るところです。
しかしながら、27年間の臨床経験を通して、はっきり申し上げることができるのは
『女性は「陰」の性質そのものを生きると、女性特有の疾患を防ぐことができるのではないか』
ということです。
 
もちろん、現代社会で女性性を抑えて男性性優位な社会のシステムに合わせて生きることになる場面は多々あります。
同じ時間に起き、同じ場所へ向かい、同じ場所で一字一句誤記の許されぬ書類を完成させ、その成果物の競争、順位の結果によって身を削る……なんて作業、皆さまもご経験がおありではないでしょうか。
それらすべてを否定するなんてもちろん無理なこと。
現代社会で生きるとしても、ご自身の大切な女性性を誰にも傷つけられずに、守りながら働き生きることはきっと可能なのです。
 
例えば子宮筋腫、子宮内膜症、子宮腺筋症などの婦人科疾患を抱える女性について
しばしば見られがちな思考パターン行動パターン
 
男性的にバリバリ仕事をする
感覚より思考(頭で論理的に考える)を重視する
直感で受け取ったこたえを無視する
女性らしさや女性としての本能を否定する
○〇するべき 〇〇しなきゃ で自分をがんじがらめにしている……
 
気付くだけでよいのです。
「わたし会社でバリバリ仕事しているけれど、実は女性性豊かなのではないか」
「あ、いま〇〇しなきゃで動いちゃってる! もとの直感は違うこたえだったよな……」
「男性優位の社会での考え方はこうだな……でも実は女性性豊かなわたしはこう捉えちゃう。
次の会議で少しだけ提案できないかな? 資料を優しい雰囲気で作成してみよう」
「わたし、いままで頑張って結果が出るのが楽しくて嬉しくてここまできたけれど、実は仕事の出世よりも、本当の本当の本心は、子育てしながら家庭に入ってみたいのかもしれない……」
 
わたしたちには、本来、何かを付け足さなくても男性性と女性性ともに完全なかたちで備わっていて、ご自分の立ち位置に『在る』だけでよいものなのです。
わたしたちの中に神が宿っているとも言えてしまうほど、完全な存在であるはずのわたしたち。
能動的に
『足りないものを探しに行き、何かを付けたすために抗う』
『足りないものを戦って勝ち取る』
なんていう行為におよばなくても、ただ自分自身の『在る』ということを思い出すだけで、
自然に完全な、神さまの計らいを受け取ることができるような性を持って生まれてきています。
 
仕事であっても
もちろん家庭や恋愛であっても
あなたがあなたであるだけで、
女性ならではの「陰」のちからを取り戻し、健全な陰陽バランスを保つだけで
それが唯一無二の強みや魅力になり、綺麗な循環を無理なく自然に受け取ることができます。
 
そしてここでは女性性にフォーカスして書いてきましたが
もちろん男性性だって同じことです。
男性が完全な陰陽から分離し切り離される際に特性として持った
「能動的に与える、思考的に判断し決断し外へ向かう」
という性質を無理なく活かせば、自然に欲しいものが手に入る神さまの計らいを見ることができます。
 
女性性と男性性
本来はひとつの綺麗な球体、美しいエネルギーの循環だったものを、
神さまの粋な計らいで分離させてあるふたつの特性。
もちろん、もとはひとつの大きく完全なエネルギーなので、女性性も男性性も、性自認がなんであろうとすべての人類の中にその大きく完全なエネルギーは存在するのです。
 
『在る』
ただ存在するだけで素晴らしいということ。
それらを現代の社会で思い出させてくれるツールのひとつである漢方、養生。
皆さまが、現代の社会に生きながらも完全な存在として『在る』ことができるよう、
臨床の現場でももちろん、この連載でお伝えできることはお伝えし、
無理なく自然に、自分自身のちからで抗うことなく生き切ることができますようお手伝いしていきます。